ショーペンハウアーの『読書について』を読みました。 10月の読書。
ショーペンハウアーの読書に対する考え方が述べられた本。
いかに大量にかき集めても、自分の頭で考えずに鵜吞みにした知識より、量はずっと少なくとも、じっくり考え抜いた知識のほうが、はるかに価値がある。
たくさんの本を多読するのではなく、良書を少しだけ読めと言う。 そもそも、読書自体が自分の頭で考えるのではなく他人の心をなぞるだけでほぼ無価値だ、とまで主張する。
自分はたくさん本を読む方じゃないから、ショーペンハウアーみたいな著名な哲学者がこういうことを言っていると少し勇気づけられたけど、どれくらい信憑性のある話なのかなぁと思った。 こういう歴史的に著名な人の主張って、現代の考え方に照らし合わせるとほとんど根拠が示されてないんだよなー、と思ったり。
根拠の提示された主張だけが価値があるというわけでもないのだろうけど、現代のエビデンス主義に浸かってしまった自分としてはこういう歴史的な思想書を読むとついついそこが気になってしまった。