The King's Museum

ソフトウェアエンジニアのブログ。

『人生の短さについて』を読んで

『人生の短さについて』を読みました。五月の読書。

最近、月日が経つのがとてもはやくて、あっという間に 60 歳とかになっちゃうんだろうなーってふと考える。 そんな時にこの本がテレビで紹介されていて、たまにはこういう古典的なものを読むのもいいかなと思って読み始めた。

結論としては、一応一通り読んだけど、正直あまり得られるものはなかったような気がする。 こういうのってだいたい「快楽を捨て理性的に生きよう」みたいな論調になることが多い気がしてて、この本も基本的には同じような感じだった。 他人に時間を使われてはならない、というのは確かにその通りだとは思うのだけど、自己啓発系の本には大抵書いてあることなのでいまさら感が。

もちろん、この本が書かれたのは二千年前なわけで、それを考慮して評価するべきなんだろうけど、より実践的でエビデンスもある情報があふれてるこの時代には『古典』以上の価値は感じられなかったかな。

学生の頃はこういう本に感銘を受けることもあったんだけど。 得られるものがあるかどうかで判断する現金な大人になってしまったということだろうか。

でも、改めて考えれば二千年前に書かれた本がこうやって読めるのはすごいことだね。

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