『三体』を読みました。四月の読書。
『三体』は中国の SF 小説。数年前にずいぶんと話題になったみたいで、なんとなく名前だけ認識してた。
物理学の三体問題をテーマにしていて、そういう数学や物理学的な何かをテーマにするのは他の SF 小説でもあるけど、やっぱり中国が舞台というのがとても新鮮だった。 脳内で登場人物の名前を日本語読みするか中国語読みするかでずっといったりきたりしてちょっと苦労したけど。
小説の中で登場する謎のゲーム『三体』の舞台がだんだんと明らかになっていき、最終的にアルファケンタウリに繋がったときは「なるほどー」と感心してしまった。アルファケンタウリって聞いて Civilization 4 の宇宙勝利を思い出した笑。
この小説、三部作なんだよね。二作目はすでに日本語訳が出ていて、三作目は五月に発売するみたい。

- 作者:劉 慈欣
- 発売日: 2020/06/18
- メディア: Kindle版

- 作者:劉 慈欣
- 発売日: 2021/05/25
- メディア: 単行本
大学生のころに SF を読んでた時期があって、カール・セーガンの『コンタクト』とかアーサー・C・クラークの『幼年期の終わり』とか『2001年宇宙の旅』シリーズを読んでいた。『三体』とテーマが似ていたのでそのときの感情を思い出し、少しセンチメンタルな気分になった。
こういう小説は誰にも邪魔されずに数日間家に引きこもって読みたくなるけど、そういうことができるのはいつになることやら…。