The King's Museum

ソフトウェアエンジニアのブログ。

Kinesis Advantage2 日本語配列を買いました。

Kinesis Advantage2 日本語配列を買いました。

f:id:hjm333:20210211230417j:plain

最近、少し右手首が痛むようになってきて、このまま痛みが強くなって仕事ができなくなると困るな~と感じていた。 右手の薬指でバックスペースを押す癖があって、そのせいで右手の甲に余計な力が加わるのが理由の一つ。 あと、在宅勤務で家のデスクが小さいのでトラックパッドの位置がよくなくて、手に負担がかかる形で作業しているのも影響してそう。 (もしかしたら、単に下の子を抱っこするせいで手首を痛めているだけかもしれないが)

そんなことがあって、手首の負担を軽くするセパレート型のキーボードを探し始めた。 探し始めて分かったんだけど、セパレートタイプのキーボードって日本語配列がほとんどないんだよね。ほとんど US 配列。 そんなときに Kinesis のキーボードに日本語配列が出ていることを知った。

大学時代の担当教授が使っていてとても目立っていたので Kinesis のキーボードの存在は知っていたけれど、明らかに普通のキーボードと違うから慣れるコストを考えて今まで少し敬遠していた。 10 年以上 REALFORCE を使っていて打ち心地にとても満足していたから、なかなかキーボードを変える気にならなかった。 でも、明らかに手の負担はセパレートキーボードの方が少ないし、まだまだ現役でいたいから身体のことを考えて思い切って Kinesis に挑戦してみることにした。

日本語配列 with Mac の制限事項

早速買おうと思って調べていたら、日本の代理店のサイトに気になる一文が。

日本語Windowsでのご使用を想定した日本語配列キーボードです。 MacOSでは従来の米国配列モデルのご使用をお勧めいたします。

ref: https://www.edikun.co.jp/kinesis/advantage2_jp.htm

基本的に仕事で使うつもりなので Mac で利用できないとなるとさすがに買えない。 具体的にどのような不都合があるのか、この点はクリアにしておかないといけないと思ってメールで問い合わせてみた。

問い合わせたらすぐに回答をくれてとても助かった。 回答をここに貼り付けても別に問題ないと思うので貼っておく。

■Windows特有キーの利用

日本語配列モデルはWindows利用を想定したキー配列となっており、 半角全角、変換、無変換など、Macには存在しないキーがいくつか配置されております。 上記のキーはMac上では正常にご利用いただけませんのでご注意ください。 MacOSでのご利用をご検討の場合には、その他のキーをリマップするなど 別のキーとしてのご利用を推奨いたします。

■装飾キーに関して

Command、optionなどのMac用装飾キーは付属しておりません。 Windowsキーはcommandキーとして代用利用は可能ですが、 キーキャップの交換が行えませんのでご注意ください。 なお、英語配列モデルではMac利用も想定し、 Mac用装飾キーの付属がございます。

■日本語配列モデルの注意点

利用OSに関わらず、日本語配列モデルはキーボードプログラミングソフト SmartSet Appと互換性がありません。 なお、キーボードに搭載されているリマップ・マクロ機能は同様にございますので、 SmartSet Appを用いない設定方法は可能です。

結論からいうと特に問題はなさそうだ。 まだほとんど Mac では使ってないけど、ちょっと使ってみた感じ大丈夫そう。

キートップが交換できないのが残念だけど、REALFORCE を使ってたときからキートップ問題はあったからあまり気にならないかな。

実際使ってみて

まだ一日しか使ってないけど、思ったより慣れるのは大変じゃなさそう。 公式のマニュアルにも数日でもとの 80 %くらいのパフォーマンスは出せるようになると書いてあったし。

Kinesis で打ち始めて自分のタイピングに少し癖があることが分かった。 "B" を右手で打つ傾向がある。これは直していかないといけないな。 それ以外は特に変な癖はないかも。中学生の頃、それまでの無理やりタッチタイピングをタイピング練習ソフトで強制した甲斐があった。 あとはぜんぜん位置が違うエンターキーとかブラケットとかの位置はどうしても慣れが必要。 最近は JavaScript 書くことがおおいからブラケット問題は辛い…。練習して慣れるしかない。

Kinesis のいいところってキーボード上で簡単にリマップできるところだと思うけど、なるべくデフォルトで使おうと思っている。 最低限、次のところをリマップした。

f:id:hjm333:20210211232558j:plain

  • スペースは左手で押したいので、バックスペースと入替
  • 変換・無変換を一般的な日本語配列と同じになるように入替
  • A の横に CTRL はお約束

変換・無変換に関してはあえて一般的な配列と変えているらしい(開発者のブログ)。開発者の好意を無駄にしてごめん…。

このブログは Kinesis で書いているけど、確かに手首への負担は少ないと感じる。 あとはやっぱり浪漫みたいなところはあって、このキーボードでプログラミングしてるとハッカー感があっていい。 あの Martin Fowler も使ってるみたいだし。

最大のデメリットはかなり高いところ。 税込でほぼ五万円に近い。 本当に使いこなせるか分からない状態でこれを買うには度胸がいる。

今回、実は会社の経費で買っていて、今の会社はこういう備品を申請なしでほぼ自由に買うことができる。 お金で解決できるなら積極的にそうしてくださいという文化があって、生産性が高まる可能性があるなら冒険的な買い物も積極的に推奨している。 こういう制度はとてもありがたいですね。

これを機にトラックパッドもやめてトラックボールにしようかなとも思っているけど、まずは Kinesis に慣れてから考えようかな。

(c) The King's Museum